時間予約と順番予約の違い|クリニックに合う予約の方式の選び方
時間予約は「何時に来院するか」を決める方式で、順番予約は「何番目に診るか」だけを取る方式です。 診察の時間が読みやすい再診や検査は時間予約、急な受診が多く一人あたりの時間がばらつく診療科は順番予約が向いています。 この記事では、2 つの方式の違いと向き不向き、組み合わせ方、待合の混雑の見え方をまとめます。
時間予約と順番予約の違い
| 項目 | 時間予約 | 順番予約(順番待ち) |
|---|---|---|
| 患者さまが取るもの | 来院の日時(例: 10:30) | その日の受付の番号 |
| 来院の時刻 | 予約の時刻の少し前 | 自分の番が近づいたころ |
| 枠の作り方 | 診療メニューごとの所要時間で枠を切る | 枠は作らず、受付の順に並べる |
| 医院の側で読みやすいこと | その日の予約の数と時間帯 | その日の受付の数 |
| 向く診療 | 再診・健康診断・予防接種・検査 | 急な症状での受診、所要時間がばらつく診察 |
| 起きやすい困りごと | 診察が延びると後ろの予約が押す | 来院の時刻が読めず、待合が混む時間ができる |
どちらが優れているということはなく、医院の診療の中身と患者さまの受診のしかたで向き不向きが決まります。
時間予約が向くクリニック
時間予約は、一人あたりの診察の時間がおおよそ読める医院に向いています。
- 定期的に通院する再診の患者さまが多い
- 健康診断・予防接種・検査など、所要時間の決まった診療メニューがある
- 診察室や検査室ごとに、使う時間を分けたい
- 仕事や学校の合間に来院する患者さまが多く、時刻を決めたい
時間予約では、診療メニューごとの所要時間を決めることが要になります。初診を 30 分、再診を 15 分のように決めておくと、枠が足りなくなることや、逆に空きが目立つことが減ります。
順番予約が向くクリニック
順番予約は、その日に具合が悪くなって受診する方が多く、診察の時間が人によって大きく違う医院に向いています。
- 当日の受診が中心で、前もって日時を決めにくい
- 一人あたりの診察の時間が、症状によって大きく変わる
- 待ち時間が長くなりやすく、患者さまに院外で待ってもらいたい
順番予約では、患者さまに「いま何番まで進んだか」を知らせる仕組みがあるかどうかで、待合の混み方が変わります。進み具合が分からないと、早めに来院して待合で待つ方が増えます。
両方を組み合わせる形
時間予約と順番予約は、どちらか一方に決める必要はありません。外来のクリニックでは、次のような組み合わせがよく見られます。
時間帯で分ける
午前の早い時間を当日の受診(順番)、それ以外の時間を予約(時刻)のように、時間帯で分けます。急な受診の方と、定期的に通う方が同じ時間に重なりにくくなります。
診療メニューで分ける
健康診断・予防接種・検査は時間予約、急な症状の受診は当日の受付の順、というように、診療メニューで分けます。所要時間が決まっているものから時間予約にすると、枠を組みやすくなります。
時間予約の中に当日の枠を残す
すべての枠を予約に出さず、一部を当日の受診のために残しておく形です。予約の入り方を数週間見てから、残す枠の数を調整します。
待合の混雑の見え方
方式によって、待合が混む理由が違います。
- 時間予約: 前の診察が延びると、予約の時刻に来た方が待つことになります。所要時間の見直しと、予約の枠に少し余裕を持たせることで、押しが重なるのを減らせます。
- 順番予約: 来院の時刻がそろわないため、開院の直後や昼休み明けに患者さまが集まりやすくなります。進み具合を知らせ、院外で待てるようにすると、待合にいる人数が減ります。
どちらの方式でも、来院の受付と呼び出しの方法を決めておくと、受付の前に人が並ぶ時間が短くなります。待合のモニターで番号を呼び出すと、名前を声に出さずに済みます。
患者さまの層で見ること
同じ診療科でも、通院している患者さまの層によって合う方式が変わります。
| 患者さまの層 | 見ること |
|---|---|
| ご高齢の方が多い | 電話や窓口で予約を取りたい方が多いか。時刻を決めると来院しやすいか |
| 子どもと保護者が多い | 保護者の仕事や園・学校の時間に合わせて、時刻を決めたいか |
| 働く世代が多い | 昼休みや仕事の帰りなど、限られた時間に来院したいか |
| 近所の方が多い | 自宅で待って、番が近づいてから来院したいか |
時刻を決めて来院したい方が多い医院は時間予約、近くに住む方が多く、院外で待てる医院は順番予約が使いやすくなります。迷うときは、受付で数日、患者さまに「時刻を決めて来院したいか」を伺ってみるのも方法です。
方式を選ぶ手順
- 1〜2 週間、受付の時刻と診察が終わった時刻を記録し、診療メニューごとの所要時間を見る
- 当日の受診と予約の受診の割合を、曜日と時間帯ごとに数える
- 所要時間が読みやすい診療メニューを、時間予約の候補にする
- 当日の受診が多い時間帯を、当日の枠として残すかを決める
- 1 か月ほど運用し、待ち時間と待合の混み方を見て、枠の数と時間帯を見直す
方式を変えるときは、ホームページ・院内の掲示・診察券などで、予約の取り方と来院の時刻の目安を患者さまに伝えます。Web 予約の選び方はクリニックの予約システムの選び方にまとめています。
よくある質問
時間予約にすると、待ち時間はなくなりますか?
なくなるとは限りません。診察が延びると、後ろの予約の方が待つことになります。診療メニューごとの所要時間を実際の時間に合わせて見直し、予約の間に少し余裕を持たせると、押しが重なりにくくなります。
当日の受診の方は、時間予約の医院でも受けられますか?
当日の枠を残しておけば受けられます。すべての枠を予約に出すと、当日の受診の方を受ける時間がなくなるため、一部を残すかどうかを医院で決めておきます。
順番予約から時間予約に切り替えるときに気をつけることは?
通院中の患者さまに、予約の取り方と来院の時刻の目安を前もって伝えることです。切り替えてしばらくは、予約のない方の受け方を受付で決めておくと、窓口で迷いません。
AIリザーブ クリニックでできること
AIリザーブ クリニックは、診療メニューごとの所要時間で空き枠を作る時間予約の仕組みです。予約の枠の刻み(10・15・30・60 分)と、直前の予約を受け付けない時間は医院ごとに選べます。受付・Web 予約・待合のタブレット・AI 電話受付からの予約は、診察室ごとの予約表にまとまります。待合室のテレビやタブレットには、診察券番号か受付番号で呼び出しを表示でき、名前は表示しません。予約表・Web 予約・タブレット受付・待合室の画面は無料で使えます。ご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。
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